ブリスとの新しい生活
ブリスと過ごした14年間と半年はすべてが私の宝物だが、最後の1年半はその中でも特別なものだった。
いろんな事情が重なり、大学院合格を機にそれまで住み慣れた横浜を離れ、私はブリスとともに東京に引っ越すことになった。まだまだ元気とはいえ、彼女はすでに13歳。突然の環境変化に順応してくれるだろうかと、心配は募るばかりだった。大型犬を飼えるアパート(マンションはことごとく断られた!!)を見つけ、ブリスを連れてくる前に荷物はすべて整理して、安心させるために生活感を出してから迎えた。ところが、意外とあっさりと受け入れてくれて、留守番中の吠えもまったくなく、お散歩も楽しんでくれたのだ(家がわからなくて、帰りはどっちへ行ったらいいのかとまどってはいたが…)。晩年は本当に穏やかな子だったので、ご近所の方にもとてもかわいがっていただき、いつもおやつをくれるおばあちゃん家の前に来ると、門の前で動かなくなるくらいだった。大学にも近かったので、たまに研究室に連れて行ったり、先生のワンちゃんと一緒に遊んだりもした。
途中で猫のボンズを迎えることになり、ちょっとうざいな~と思ってはいただろうが、なんだかんだくっついて寝ていたり、一緒に散歩したり、何とか受け入れてくれていたようだ。
おもちゃで遊んでくれるだろうと期待するボンズとちょっと困るブリス(笑)
本当はブリスのお腹の中で寝たいボンズ…