びび子の日記…

人生半ばで獣医師になった人間が、仕事のこと、将来のこと、愛猫のこと、日常のことなどを綴ってみました。

そして、ブリスとのお別れ・・・

 ボンズも加わり、犬猫と一緒に暮らすという夢のような日々を送ることができたのであるが、そんな日々は長くは続かず…。

 14歳の誕生日を迎えて3ヶ月経った頃…、咳き込んだり、散歩中にため息をついて止まることが多くなったので、大学病院でレントゲンを撮ってもらった。すると、肺にたくさんの白い影が見つかったのである。おそらく肺の腫瘍だと思う(病理検査をしたわけではないので確定診断ではありません)。何ヶ月か前にも撮ってもらったことがあるのだが、その時は何にもなかったのに…。ショックだったが、私は彼女の病気を受け入れて、先生のご意見もよく聞いた上で、積極的な治療はせずに、できるだけ苦しみを取り除く目的での投薬だけを行って余生を過ごさせることに決めた。

 ちょうど研究をやめていた時だったので、ほとんどの時間を一緒に過ごすことができた。病気が見つかってから、本当に少しずつではあったが、日に日に弱っていくのを感じずにはいられなかった。昨日は普通に歩いていたのに今日は段差を登れなくなっていたり…。外でしか排泄をしない子だったので、毎回倒れないように体を支えながら歩かせ、排泄中もベルトで腰を持ち上げて尻もちをつかないようにした。歩くのが辛そうな時は抱っこしてあげたくて何度かチャレンジしたのだが、30kgもある子だったので、道の真ん中で一緒に倒れたりもしたっけ(-_-;)。

 お腹を壊したり、吐いたりすることも多々あったが、食欲は衰えなかったのがせめてもの救いだった。いつもいつも寝てばっかりな子がご飯の時だけ、よろよろしながらも自力で起き上がってくる!すごいよね!あともう一つ、自力で起きて歩くことがあった。それは私を追ってくる時だった。最後の方は完全に寝たきりだったので、それは無理になってしまったが…。

 亡くなる前日までごはんを食べてくれた。体重は19kgまで落ちてしまったが、食べたいという欲求は最後までもってくれた。ごはんをまったく口にしなかった朝、もしかしたら…という予感があった。水はかろうじて飲んでくれたが、夕方からはまったく飲まなくなった。そして午後9時過ぎに彼女は大きくお腹で息を吸って、私の目をしっかりと見た後に、息を引き取った。

 本当によくがんばったね、ブリス。淋しくてどうしようもない時、いつもそばにいてくれてありがとう。優しく寄り添ってくれてありがとう。いろいろ辛い思いも、淋しい思いもさせてしまったけど、ずっと一緒にいてくれて、本当に本当にありがとう。

 

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ブリスが亡くなった後、ブラッシングの時の毛を集めていたので、その毛を少しだけ混ぜてフェルトぬいぐるみというものを作ってみた。ただ、ラブラドールの毛は短くてツンツンしてるので、ぬいぐるみからどんどん飛び出てきて、すごいことになっている…(T_T)