びび子の日記…

人生半ばで獣医師になった人間が、仕事のこと、将来のこと、愛猫のこと、日常のことなどを綴ってみました。

獣医師国家試験

   2月に獣医師の国家試験があり、合格発表は来たる3月11日である。

   私の所属する研究室にも受験した学生が2名ほどいるのだが、どうやらあまり出来がよろしくなかったらしく、少々落ち込んでいる。というのも、試験が終わってすぐに「2ちゃんねる」で、学生たちが解答を予想したものをバンバンあげているものだから、みんな自己採点してしまうから、大体の結果がわかってしまうのだ。まあ正式なものではないから何とも言えないけど、私が感じたのは、普段勉強ができる優等生たちが、なぜそこまで苦戦するのか⁉️ということである。私が今通っている大学はいわゆる名門校。並大抵の学力では合格することなんてできない。あ、ちなみに私は大学院からの入学なので、学部生とは種類が違いますからね、念のため…。

   一方、私が卒業した獣医大学は普通の私立なので、今の大学の偏差値とは雲泥の差(母校の関係各位にお詫びしておきます)。でも、獣医師国家試験の合格率はなかなかのもんだし、実際この私が一発で受かってるくらいなのに…。

   今回のことで改めて思ったのは、勉強って環境がすごく大事なんだなということ。私立大学は学生を集めるために国家試験の合格率が命だから、大学側はそれはもう必死❗️6年生はほぼ国家試験のためだけに時間を与えられる。卒論も結構適当(すみません…)。先生方が作成した模擬試験も数回あるし、国家試験対策用の授業もやってくれる。受験票の書き方の指導から添削までしてくれるし、当日は学年担任の先生が会場まで応援に来てくれ、お菓子とジュースまで配る…。ちょっとやり過ぎかと思うくらいだが、大学一丸となって頑張っているという雰囲気が、結果的によかったのかなと今になって思ったりする。

   それに対して、今の大学は先生がほぼ無関心。完全に放置❗️学生が自主的に勉強会は開いてるみたいだが、そのスタートも卒論発表後の12月くらいから。あの量をたった2ヶ月でこなすなんてさすが‼️って思ってたけど、結局合格しない事もあるんだから、なんなんだろうな〜って思ってしまう。しかもうちの研究室の学生たちは卒業後獣医師として働きたいと思っている人たち。その大学は資格だけは取るけど、就職は全く関係のない商社だったり、官公庁だったりという学生がほとんどらしい。彼らはその大学を受験するために、予備校の専用コースに通ったり、中学から進学校に通っていたはず。それって元々の学力が必要なのはもちろんだけど、勉強する環境が整っていることの方が大きかったんじゃないかな〜って、今回の国家試験で改めて思ってしまった。

   まあまだ正式な結果が出てないからわかんないけどね(^^;;

   二人とも受かってるといいね…。