びび子の日記…

人生半ばで獣医師になった人間が、仕事のこと、将来のこと、愛猫のこと、日常のことなどを綴ってみました。

学会発表への道が少し見えてきた

    学会発表の要旨提出の締め切りが来週早々に迫り、アタフタしています。

    研究にまったく興味がなく、学位取得も大学院入学早々に諦めたへなちょこの私がなぜ学会発表をするのか…。それは行動治療認定医の受験資格を得るためです。そう、仕方なく…なんです。

    以前ブログにも書いた気がしますが、もともとは「もう行動治療の実践だけ勉強させてもらえればいい!認定医もいらない」と思っていたのです。しかし、教育現場に立つ先生は、せっかく頑張って大学院に合格したんだから、何か成果を出して卒業させたいと思ってくれたんですね。毎年修士号や博士号を苦労して取得し、ハリーポッターみたいなマントを着て卒業していく先輩や後輩を送り出すたび、少しだけ複雑な気持ちになってしまっていたことは否定できません。私は修了式にすら出る資格はないのですから…。単位取得退学という肩書きがつくだけです。でも、そんな気持ちは一瞬で吹き飛ぶんですけどねσ(^_^;)

    まあそんなこんなで、私にも何かを…って思ってくれた先生は、学会発表なんて卒業しちゃったら指導してくれる人もいないし、うちの学生でいるうちにやったら?と思っていたわけです。でも、先生は強制しませんから、私が言い出すのを待っていたわけです。

    それまで、いろいろもがきました。研究室にほとんど行かずに、動物病院のアルバイトをやったり、ボランティアとして動物愛護センターに通ったり…。研究室に行っても、将来食ってけないし…って思って、それ以外の何かを得たくて必死でした。でもどれも不完全燃焼でした。二兎を追うもの一兎も得ずでしたよ。

    最終学年を迎えるにあたって、これからどうしようって思っていた時に、先生に言われました。「将来どうなるかばかり考えてないで、今しかできないことをがむしゃらにやってみる時期があってもいいんじゃないの?きっとその頑張りは誰かが見てるよ。それがまた何かに繋がるかもよ」って。その言葉で、「認定医を取る」という気持ちになったのです。

    とは言うものの、週一で病院のアルバイトやったり、専門学校の講師のアルバイトをやったりして、何とか卒業後に繋げようと、懲りずに企んでいるわけですがσ(^_^;)

    あ、それと認定医受験には、症例数が50以上ないとダメなので、今年はもう受けられないんですけどね(まだ10症例ですから)。そう…受験する資格を得るだけで、かなりのハードルなわけです。

    前置きが長くなりましたが、要旨を提出するだけでも、かなりてんやわんやなわけです。解析して、結果を出して、それを考察して…、これを何度も何度も繰り返して…。これに付き合ってくれた先生も大変だったと思いますよおおおおお!ちなみに今先生は今日私が提出した要旨の添削に苦労されていることでしょう(>_<)   根っからの文系人間で、物事を科学的に考えられないど素人を相手にしてるんですもの。何とか私自身が考えて、結論を出すように仕向けるのに相当苦労したみたいです。

    でも普段敵だと思っていた(すみません)人たちも、なりふり構わずやっている私を心配してくれ、進捗状況をいつも聞いてくれましたし、悪いことばかりじゃないかもなと思えてしまったのです。

     実はね、昨日までは絶望的で泣きそうだったんです。でも、やっと考察までたどり着け、要旨があと少しで完成し、明日はそれをゼミで発表するところまできたのかと、ちょっと感慨深くなってしまっていて…。大学院の忘れられない思い出ができましたわ…。

    今でこんな状態だったら、発表当日なんて、先生の前で号泣してしまうんじゃないかと、想像しただけで恐ろしいのであります。