びび子の日記…

人生半ばで獣医師になった人間が、仕事のこと、将来のこと、愛猫のこと、日常のことなどを綴ってみました。

大学院生として・・・

   とにかく行動治療を勉強したい‼️そう思って、大学院に入った私は、博士号とか研究とかについてはあまり深く考えていなかった。獣医師の資格だけは持っているため、行動治療の現場に携わることができる~✌️ということで頭がいっぱいだった。

   しかし、大学院博士課程に入学したからには(獣医系大学出身者は修士課程がなく、いきなり博士課程なのです)、やっぱり研究はしなければならないし、博士号を取得することが修了の条件になる。「取らせてくれるなら、博士号も取っておきたいなぁ」なんて、軽く考えたのが甘かった💧もともと研究に興味がなかったので、正直言って苦痛の連続…。論文を一つ読むのに何日もかかる、他の人のゼミを聞いてもわからない、解析?なんじゃそりゃ?…そりゃそうだ。真剣に研究がしたい、将来研究者になりたい、大学の教員になりたい!そんな人たちが集まるところなのだから…。

   そんな私を先生はよく見ていらっしゃった(笑) もがいている私を見て、ある日先生はこうおっしゃったのだ。「行動治療も博士号もモノにするのは、並大抵の努力じゃ無理だと思うよ。結局どっちも中途半端で終わっちゃうかも…」先生にびしっと言っていただいたおかげで、私はちょっと楽になったのを覚えている。まさに「二兎を追うもの一兎も得ず」だ。では、どちらを選べばいいのか!?答えは決まっていた。博士号取得を諦め、研究をやめさせてもらったのである。

   となると、私はここにいていいのかと、また別の悩みが浮上してくる。他の院生は、毎日毎日研究のために朝早くから夜遅くまで実験し、同期でお互いの研究成果を発表し合い(当然参加なんて出来ない)、私は完全にアウェイ状態(=_=)

   そこで、私は先生に単刀直入に尋ねてみた。「私はここにいていいのでしょうか?」と…。答えは、こうだった。「別にいいよ、私がいいって言ってるんだから。行動治療をもっともっと頑張るんだよ」先生~🌟本当にありがとうございます~💖

 こうして大学院2年生の時に私は研究をやめ、行動治療を一筋に勉強していくことに決めたのである。そう…何ヵ月かは…💬

 続く🙆