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びび子の日記…

人生半ばで獣医師になった人間が、仕事のこと、将来のこと、愛猫のこと、日常のことなどを綴ってみました。

行動学のセミナーに行ってきました

獣医師 行動治療

金曜日から3日間連続でセミナーに行ってきましたよ(^^)v

アメリカで行動治療をやられている先生をお呼びしての特別講演でした。なんと、通常のセミナー料金は一日につき30,000円!しかし、獣医学生(大学院生含む)は2,000円(^^ゞ この違いはすごい!学生料金で行けるのは今年度が最後なので、迷わず申し込みました。来年からはたぶん高額料金のセミナーは行けなくなるんだろうな…。しっかし高いな…。

 

講師の方のお名前はVint Virga先生。犬や猫の問題行動の治療に携わり、現在は動物園動物の行動治療に従事している方です。本当に優しさがあふれ出ている先生で、ストレスを抱える動物たちの癒しになっているに違いないと確信できるような、そんな先生でした。

 

セミナーのテーマの一つである、行動学的皮膚病学は今まさに私の患者さんが直面している問題だったので、とても興味深いテーマでした。皮膚病がきっかけで掻くようになり、皮膚病自体は治っているのに掻く行為が止まらないとか、心因的なものがきっかけで身体を掻くようになり、自分を傷つけ、そこから細菌感染などが起こって皮膚病を患ってしまう、などなど皮膚病学と行動学はとても密接な関係にあります。

 

でも…犬猫の問題行動治療はまだまだ完全には浸透していないのです。現役の獣医師さんの間ですら、軽視されていることが多々あります。それでも、だいぶ理解してくださる先生も増えてきて、協力してくださるので、そんな先生がかかりつけの場合は、行動治療がとても進めやすいです。

でも、まだまだです。そんなことを痛感させられる症例を私は抱えています。もっともっと広まってくれないかな。飼い主さんももちろん辛いけど、一番辛いのは犬や猫なのにね。病気の犬や猫の気持ちを考えたら、心理的な要因は無視できないと思うのですが…。

今日のセミナーは、お世辞にも広い会場ではありませんでした。これが、心臓外科とか神経外科とか腫瘍学とか整形外科とかの、いかにも難しそうなテーマだったら、もっと大きな会場が用意され、最先端の情報を仕入れたいという熱心な獣医師で埋め尽くされるくらいになるのだろうか。てか、やっぱり30,000円は高いよね(=_=)

 

今日受講した獣医師の先生たちが、もっともっと行動治療を広めてほしいなと思います。もちろん、私も頑張ります。このブログがちょっとでもお役に立っていればうれしいです。

 

ちなみに、最終日の今日は、「猫の攻撃行動」がテーマでした。

「やったるで~!向かってこいや!」という意気込み満々の攻撃サインと、「こわいんですけど、不安なんですけど…、これ以上私の気持ちをわかってくれないなら、もう攻撃するしかないんですけど」の攻撃サインは全然違うんですよ。猫を飼ってる方ならわかるかもしれないですね(*^_^*)

猫は、犬と違って社会的な動物じゃないって思われる方もいると思いますが、いえいえ、猫はものすごく社会性ありますよー!

実は、顔の表情だけでほとんどのサインを読み取れるそうです。それに身体のサインも加わって、実に多彩なサインで気持ちを表してくれます。

猫が教えてくれるいろんなサインについては、機会があれば(ご要望があれば)、今度ご紹介したいと思います!!

 

ビビリンの攻撃サインは、ビビリン先生から実践で教えてもらってます(笑)

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