びび子の日記…

人生半ばで獣医師になった人間が、仕事のこと、将来のこと、愛猫のこと、日常のことなどを綴ってみました。

夢(つづき)

さてさて、獣医師になったはいいが、獣医師になって何をするのか…⁉️これは私にとって大きな問題だった。

といっても、獣医学生の時から心の中では決めていたんだけどね。

ちょっと詳しく説明させていただくと…、学生の頃、たまたま近所に住む方が、飼い犬の攻撃行動についてかなり悩んでいた。家族中が咬まれ、生傷が絶えない状態が続いていた。しつけ教室に通ったり、トレーナーさんに家に来てもらったり、それはそれはかなりの努力をされていたのだが、一向によくならず…。

悩みに悩んだ飼い主さんは、愛護センターに引き取ってもらおうかと真剣に考え始めるようになったのである。それを止めることは、当時の私にはできなかった💧そんな時、かかりつけの動物病院の先生から、行動治療を専門にしている獣医師を紹介され、藁をもつかむ思いで、その先生を訪ねたのだ。すると、徐々に攻撃行動がおさまり、いい子になっていったではないか‼️ あの時、安楽死を選択しなくてよかったと、飼い主さんは今でも言う。いったいどんな治療をしたのか?気になって仕方がなかったが、それよりも何よりも、その先生というのが、私が以前から読んでいた犬の行動に関する本の著者だったので、さらに驚いた~‼️

それからである。病気や怪我を治療するだけが獣医師ではない❗️人間で言う犬猫の「心療内科」とでもいったらよいだろうか、それを専門とする獣医師になろーと、私は心に決めたのである😆

で、なるにはどうしたらいいのだ?日本には犬猫の行動治療を専門的に学べるところってあんまりないし、海外留学なんて無理だし…。

いろいろな方法を調べたが、やはりその憧れの先生の元で直接教わるしかないと思い、先生が所属する大学院の研究室に入ることを決意!

勉強不足もあって、1回目は不合格…💦

2回目で晴れて合格した私は、またもや学生の道を歩むことになったのである👏